【営業が汲み取るべきポイント】

① マーケティング部の“配置/設置”=企業が「攻め」に転じた兆し

部門の新設や配置は、企業がある分野に注力しようとする明確なサインです。

特にマーケティング部の設置は、以下のような背景が考えられます:

背景の仮説企業の意図・事情
顧客開拓を強化したい市場拡大・シェアアップ・新規獲得への転換期
製品・サービスのPRを本格化したい広報・広告からマーケ機能を切り出す動き
営業とマーケを分業化したいインサイドセールス体制などを強化
デジタル活用による営業効率化マーケオートメーション・Web施策を推進

➡️「今までやっていなかったことを、これから本気で始めるタイミング」です。

② 山田太郎さんは“テコ入れ役”かつ“再構築のキーマン”

  • 営業任せだった集客や販促を、戦略的にマーケ部門が担う方針への転換、 商品拡大・認知向上・デジタル施策への対応の遅れを是正する目的
  • 立ち上げ責任者(部長クラス)、 「0→1」でマーケ機能を整備し、成果を出すことが求められている立場

【営業が取るべき具体的行動】

ステップ1:ニーズの仮説立て

  • 「これまで営業依存だった顧客獲得を、マーケ起点に変えたいのでは?」
  • 「拠点や事業部にマーケティング機能をもたせることで、ターゲットの細分化や施策のローカライズを進めたい?」
  • 「Webマーケ、デジタル広告、インサイドセールス、リード管理など新たな運用スキームが必要になっているのでは?」
立ち上げ直後に起こりがちな課題提案できる商材の方向性
顧客データが足りない顧客分析・ターゲティング支援ツール
訴求軸や施策が定まっていない市場調査・競合分析・ブランディング支援
マーケの知見が社内に少ないマーケティング研修・コンサル
実行リソースが足りないMA、SNS運用支援、LP制作などの外部リソース

ステップ2:アプローチの言語化(メール・電話・訪問トーク)

メール文面

件名: マーケティング部門設置に伴う立ち上げ支援のご提案

本文:
〇〇様
突然のご連絡失礼いたします。〇〇株式会社の△△と申します。

このたび、御社にて新たにマーケティング部門が設置されたと拝見いたしました。

立ち上げ初期には、マーケ戦略の設計、リード獲得、施策運用など、多くの領域でご負担が発生されるかと存じます。

弊社では、マーケティング部門の早期立ち上げを支援するツール導入・施策設計・実行支援の実績がございます。
ぜひ一度、貴部門のご状況をお聞かせいただければと思い、ご連絡差し上げました。

10〜15分程度、お話できるお時間を頂戴できれば幸いです。

――
〇〇株式会社
△△(氏名)
TEL:xxx-xxx-xxxx
MAIL:xxx@xxx.co.jp

電話トーク

御社で新たにマーケティング部門が設置されたと伺いました。

立ち上げ期のタイミングでは、戦略の明確化やツールの導入など、検討事項が多いかと思います。

弊社でご支援できることがあるかと思い、お電話させていただきました。

訪問トーク

今回のマーケティング部門の新設により、新たなリード獲得・ブランディング強化などが求められるフェーズかと存じます。

当社では、初期設計から実行支援までを段階的にサポートできるサービスをご用意しておりますので、ぜひ一度ご紹介させてください。

ステップ3:行動アクション

  1. 設置されたマーケティング部の管轄(本社/事業部/子会社)と担当者(責任者)を調査
  2. 部門の立ち上げ背景(新市場開拓/営業支援/DX推進など)を把握
  3. 「少人数・新設フェーズでも使いやすい」マーケツールや支援パッケージを用意
  4. 過去の類似導入事例や成功事例を資料化
  5. 立ち上げ支援+継続支援の両面での提案ストーリーを組み立てる

まとめ:行動アクションの基本は「追う・探る・提案する」

マーケティング部の新設・配置は「企業が攻めに転じるサイン」です。このタイミングに適切な支援を提案できれば、長期的な関係構築やアップセルにもつながる営業好機です。

追う

  • マーケティング部が「どこに」「何のために」設置されたのかを特定

探る

  • 立ち上げに際しての課題や、体制・目標の仮説を立てて探る

提案する

  • 「スモールスタート」「省リソースでも成果が出る」支援策を提案し、立ち上げ成功に貢献